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Reise2008(6)接続法とニコラウス

2008/12/06(Sa.)
土曜日 引き続き、雨
その1-接続法とニコラウス




 旧ペリカン工場宿泊話はまだ続きます。


 扉をなんとか開けて(開けてもらって)一歩踏み込んだ部屋は、別世界でした。


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長いながーい廊下。音が響かないような対策か、途中で二回ほどガラス扉を通り抜けました。

 フロントからエレベーターに乗り、自分の靴音以外物音一つしない廊下を歩いているときは、かつての「工場」を感じたのに、このお部屋の居心地の良さはなんでしょう。
 これが、『ボーディングハウス』ってものなのでしょうか。
 私が予約したお部屋は、先の記事でも書きましたが、「天窓付き」の一室。
 この宿の中でいっとう良いランクの部屋でした。


(記事掲載日・2008/12/30)



 そのおかげかどうかわかりませんが、ぐるりと見て回った感想はまず、「広い!」

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扉をあけて見える室内。

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その場所からすぐに右を向いたところ。

 扉を開けるとすぐに大きな柱(と思ったらクローゼットでした)に左右にブロックが遮られ、左がベッドルーム、右が書斎兼ダイニングといった風に仕切られています。学生時代の寮は3人部屋で、各人4.5畳のスペースしか与えられていなかったのを思い出すと、この広さは贅沢ここに極まれり、といった感じを受けました。いやでも、こちらではこのくらいの広さは普通なのでしょうかね?(このタイプのお部屋の説明書きでは、広さ:28~48平米、となってました。28平方メートルって……一畳を1.62平方メートルと換算すると約17畳!! 広い広すぎです)

 あまりに広すぎて、このスペースを満足に使い切ることができませんでした。一日だけの滞在じゃ、やっぱり自分の家のようにはいきませんやね。



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 書斎。左手にあるテーブルの前に座ってペリカンの万年筆で物を書く。
 書くことに疲れて椅子に思い切り寄りかかれば、上にはすぐ空が。天窓、大好きです。後は天気さえ良ければ……!

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 台所。コンロに冷蔵庫、そろっています。自炊可能なので、材料さえ買い込めばここだけで暮らしていけます。


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 ベッド、とテレビ。テレビも自宅のものよりずっと大きくて、贅沢な部屋だなあ、とここでも実感しました。


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 天窓から見える景色。ペリカン工場の中庭が見えます。目をこらすと、すっくと立つ煙突が見えます。これは当時のままの煙突だそう。中庭から向こうは、シェラトンペリカンホテルです。
この上の写真は翌日朝のものですが、夜には何か催し物をやっていました。ディナーショーか何かと思われます。時折、風に乗って賑やかな音楽も聞こえてきます。華やかな世界をかいま見る気持ちは、さながらマッチ売りの少女のよう。でも、うらやましいとは不思議に思いませんでした。静かな夜もなかなかおつなものです。



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 かつてのペリカン万年筆を作っていた場所で、自分の緑縞を紙に滑らせます。そのとき読んでいたテキスト&解いた問題は、「接続法第2式」。希望や願望、現実にないファンタジーを語るときに使う表現方法です。
 たとえば。
「もしペリカン万年筆の故郷に行くことができたらなあ!」 
Wenn ich die Heimat des Pelikanfuellers gehen koennte !

 でも、このとき私はまさにこのふるさとに居たのですから、このとき書くのは、接続法第二式ではない、
「いま私はペリカンの故郷にいる」
 Jetzt bin ich die Pelikansheimat.ですよね。

 接続法第2式は現実でない、現実にはなっていないお話を語るときの常套手段ですが、それを現実の直接話法にできるよう、毎日がんばっていこうと思います。
「もし時間があったら」→「世界一周する時間は無理でも、一日数時間なら調整できるかも」
「もっとドイツ語がうまく話せればなあ」→「がんばろれば話せるようになるさ~」
望めばかなうものも、きっと世の中にはたくさんあると思うのです、なーんて。ちょっとまじめに語りすぎですね、自分。


***


 フロントの横にちょっとしたバーがあり、そこで夜にすこーしだけお話を伺いました。
 もうこの建物自体はペリカンの持ち物でなくて、改装もされているから当時の思い出は少ないだろうとか。でもペリカンというネームバリューで訪れる人も多いとか(私も含めてですけれども)。
 ひとつひとつのお話を易しいゆっくりとしたドイツ語で話してくれるお姉さん。一緒に隣で飲んでいたおにいさんからは、逆に自分はどうしてドイツに来たの、なんてお話も当然振られたりもして、お酒が入るとしゃべりまくる性質の私、しどろもどろのドイツ語でも楽しく語り明かしていました(もちろん何度も聞き返したり、聞き返されたり、というのは基本形です。流ちょうに話せる語学力はまだまだとても……)


 で、翌日、寝坊する、と。おきまりのパターンすぎておもしろみもなんもなーい!
 いや、おもしろいかそうでないかで旅行しているわけではないんですが、これはちょっと焦りました。何せ土曜日、予定の詰まっている土曜日。どうしてもこの後行きたいところがあるので、起きた時間を確認して、まだ朝ご飯を食べられることを確認し、あわててばたばたフロント横の食堂へ。
 

 その前に、ドアを開けたところで一度ひっかかりました。奇しくもその日は聖ニコラウスの日。12月6日です。
 私の一年を、ニコラウスさんは良いコだったと判断してくれたみたいです。枝でぶたれなくて良かった(笑)


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 ドアノブに、ニコラウスさんからのプレゼントがかかっていました。おいしいチョコレートですv


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 朝ごはんは慌ただしくもたっぷりいただき、コーヒーは各自でポットでテーブルまで持って行って良かったので思いっきり飲んで、クリスマスの間はずっと置いてくれているのかな? 各テーブルにニコラウスのチョコまで。こちらもおいしくいただきました。片手にプレゼント、片手に悪いごはいねがー用の枝を持っているから、やっぱりサンタさんでなくニコラウスさんですよね。

 聖ニコラウスの日に宿泊すると、たまにはこんな素敵なことも起こるのかな?
 ドイツ旅行で少しだけその習慣の仲間に入れてもらった、そんな気がしました。


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笑顔のない一日なんて、ね!
今日も一日笑っていこう、なんて素敵なメッセージを朝からいただいてますね~。


 さて、荷物をまとめて、旧ペリカン工場ホテルを後にします。次に来るときは、一週間お泊りコースにしますね!!
 お世話になりました♪


正面入り口。
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そしてこちらが、シェラトンペリカンの正面からの景色。
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部屋からも見えた、煙突にはかすかに「Pelikan」の文字が。歴史が刻まれています。


2008/12/06(土) 20:50 | 【旅行】 Reise2008 | トラックバック(-) | コメント(-)

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